10~11月の製作③

ジオラマのベースのみのご注文です。ジオラマベース全体 上から撮影した全体像です。1820mm×910mmのスタイロフォームをL字型に2枚使ったレイアウトを計画されています。厚みは30mmの2枚重ね(一部30+15mm)。画像の状態でご自宅まで納品させていただきました。ここから先はお客様ご自身で楽しみながら作っていかれます。ベースの素材は丈夫な割に軽くまた加工しやすいです。畳サイズと大きいですが軽いので取り回しがきき、砂撒きなどの際にベースを立てたり傾斜させたりできるのが利点です。すべてのポイントの横にはバリアブルレール(伸縮レール)が接続してありますので線路のバラスト撒きをした際に問題となるポイント故障時に取り外してのメンテナンスが出来ます。

ジオラマベース高架部分1  L字の縦の部分にある立体交差です。築堤と掘割を駆使して高さを確保しましたがこれでもパンタを上げた車両がギリギリです。ガーター橋のコンクリ橋台は自作です。

ジオラマベース飛水峡2 左上部分ですが川の奥に山とトンネルの構想です。川はお客様のお好きな高山線沿線にある「飛水峡」をイメージして1枚分の30mmまで掘ってあります。川底の深緑の色だけ塗装しておきました。奥の赤いガーター橋はTOMIX製、手前のカーブ橋は完全スクラッチで作成。

ジオラマベース裏面1 ベース裏面は画像のようにしてありこの15mmを加えると全体で75mmの厚みとなります。先々予定されている転車台を設置されたりその他建物に照明が必要になった際もドリルで穴を開けるだけで配線の追加が容易です。

お店ではジオラマ材料販売の他、モジュールジオラマの販売や注文いただいてのジオラマ製作をしておりますが今回のお客様のような部分的な注文もお受けしております。

 

同じお客様から鉄コレのライト点灯化及びウエザリングもさせていただいております。

DSC04701 当店にて取り次ぎ販売をさせていただいておりますイズムワークスの鉄コレ・ライト点灯化キットを使用しライト及び室内灯を取付け、汚しを施してあります。実車より汚いかも(笑)

 

10~11月の製作②

引き続きここ2か月の作業です。

●GM未塗装キットよりボデーのみ塗装のご依頼です。

DSC04631GM指定のカラーをエアーブラシにて塗装をさせていただきました。

 

●続いてはTOMIXの夢空間(限定品)セットに付属するEF81(星の位置が低いの)です。

DSC04628 スカートにエアーホースの取付です。U字型のを含めて片エンドで4本あります。スカートに表現されたコックのモールドを削り落とした上で取付用の穴あけ後にスカートを再塗装。カプラーの振りに干渉しない様にしてあります。※前面の手すりは以前に施工済みのものです

 

●TOMIXの客車のダミーカプラーを周辺の見た目を損なわないようにTN化。

DSC04643 ダミーカプラーの収まるポケットの上下高がTNの肉厚よりも狭いのでTNの方を2/3程度削って薄くしてあります。真鍮線で支点を作り固定。削りもピンバイス穴あけも難儀な作業でした。

 

●TOMIXで初心者向けにブリスター販売されている機関車+コキ+コキの3両セットより機関車前面に手すりの取付、パンタ塗装です。

DSC04699 初心者向けのセットだと面倒な部品の取付を省いてある構成のものが多くこのセットでも部品及び取付用の穴も準備されていません。ピンバイスにて穴あけの上、0.3mm真鍮線を曲げて取付をいたしました。パンタ塗装は少し汚れた雰囲気にしてあります。

 

●TOMIXのカニ床下機器・台車の艶消しにつや消しクリアーを塗装させていただきました。

DSC04698 ここからお客様にて汚しの練習をされるそうです。

 

 

 

 

10~11月の製作

ご注文をいただきました、製作・加工・修理などを優先させていただいた関係でこちらでの紹介が遅くなっておりました。

他店にて特製品として入手された名鉄デキ300にドレスアップ加工をさせていただきました。

DSC04610 (2)

DSC04611 (2)

 

こちらは追加工事で、速度検出装置・パンタ塗装・乗務員ステップ塗装

DSC04612

下がお召仕様、上がお召機の一般仕様。お召機の台車周り色さしなどは以前に施工済み箇所です。

キロ85・EF81・EF210などの製作・加工

◎お客様の製作依頼にて作成させていただきました。DSC04603-4604

DSC04606 t-プロジェクトによる車体切継ぎを必要とする製作です。上段がオリジナル下段がキロ85です。この加工ではパノラマ型先頭車のキハ85×2両・中間車のキロハ84×2両の計4両を必要としました。今回の加工の中で苦労した部分は再塗装するオレンジの帯(間に入る白いライン)と切継ぎした箇所のビードの修復だったそうです。ボデー下部と屋根のビードの谷部分の傷跡を消すのとビードを1本のラインに修復するのに相当な時間と神経を使っております。

またボデーと屋根上も相当数の切継ぎがされているのが想像できます。運転席近くは左右非対称で乗務員扉の位置にも違いがあります。ご注文をいただいてから半年以上のお時間をいただく形となりました。

 

◎お客様のご依頼でKATOのEF814両をドレスアップさせていただきました。DSC04601DSC04602          加工内容は

●エアーホース取付(製品ではスカートにコック部分がモールド表現されているので最初に削り落とす⇒削った部分を整地後にスカート全体を塗装⇒銀河のエアーホースに色を付けて装着・0.3ミリ真鍮線にてU字型のホースを表現)

●パンタグラフ塗装(全体をグレーに塗装・スリ板部分を金属色に)

●速度検出装置取付(銀河の部品を各車の形状に近くなるように曲げた上で塗装し装着)

●スカート下の誘導ステップ色差し

 

◎TOMIX製のEF210のスターターセット向けの車両にKATOのASSYパーツを使用し手すり及び解放テコを取付をさせていただきました。DSC04599

ビギナー向けに簡易なモデルとしてあるものと思われますが、部品の付属も取付か所の穴もありませんので実車やKATOの取付済み製品などを参考にピンバイスにて穴を開け、それぞれ取付をいたしました。

EF66・名鉄1380系・名鉄5200系の加工

◎ここ最近の製作品です。

DSC04517                お客様のご依頼でKATOのEF66をドレスアップさせていただきました。             加工内容は

●エアーホース取付(製品ではスカートにコック部分がモールド表現されているので最初に削り落とす⇒削った部分を整地後にスカート全体を塗装⇒銀河のエアーホースに色を付けて装着)

●パンタグラフ塗装(全体をグレーに塗装・スリ板部分を金属色に・足元のガイシを白に)

●速度検出装置取付(銀河の部品を各車の形状に近くなるように曲げた上で塗装し装着)

●その他乗務員ステップなどの色差し

 

◎名鉄1380系のTNカプラー取付

DSC04532

パノラマカー用のJC0380を使用。始めに取り付け部分の基礎を確保するため厚さの違うプラバン2枚でスカートの厚みと同じにします。カプラー本体は台車の振りに干渉しないように少々削って最後は取付の強度&見た目も重視してネジ止めしました。カプラーの高さ的にはHGモデルのパノラマカーとほぼ同位置になっております。

 

◎鉄コレの名鉄5200系のライト点灯化

DSC04534       この車両のライト点灯化キットは存在しませんのでお客様ご自身にてマイクロエース製名鉄5500系の先頭車を材料として持込みいただきそのライトユニット部分のみを移殖しました。床下の集電に関してはイズムワークスの床下集電用キットを活用しております。

この加工での最大の問題点は5カ所のライトの距離間なのですが幸いにもほぼぴったりでしたので穴あけと若干の調整で画像のように違和感なく収まっております。それよりも今回の加工で難儀した点はマイクロエースのライトユニットの箱が内部の幅を始め全体的に狭いので収めることが出来ません。仕方なく新規でライト基盤を据える為の箱を作り、同時に遮光はもちろんとしてお客様がボデーと床下を外せるようにも配慮しなければなりませんのでかなり悪戦苦闘してしまいました。

ライトは問題なく点灯しますが画像のように遮光は完全とまではいきませんでした。ただ何も遮光無しだと赤の時はお顔全体が酔っぱらったタコ状態でしたのでこれぐらいでお許しください。

完成後はパノラマカーとの併結を想定されるためT車2両の内先頭に立つ1両(パンタ付)のみの加工です。尚、製品と窓ガラスが違いますが同じく鉄コレの豊鉄のガラスに色差しをした上で入れ替えされております。

 

 

名鉄貨車・EF64・EF66・ジオラマなど

最近の製作品です。

●お客様からのご依頼品でホワイトメタル製のモリタの「トム16000」に鐵工房の名鉄貨車用「トム800」のインレタを貼った加工です。車輪はキット付属のを使用せずお客様からご提供いただいたスポーク車輪を装備しカプラーもシンキョーにしてあります。キット組と塗装をやすらぎ工芸にて施工、インレタ貼りは当店です。

モリタトム16000

●すべてKATO製EF66を全部で5台のドレスアップ加工です。

基本的に加工内容は共通で、パンタ塗装(本体・スリ板・ガイシ)/エアーホース取付(スカートのモールド落とした上で塗装)/銀河モデル製の速度検出装置を各車2個ずつ取付/必要に応じて乗務員ステップの色差し、スノウプロウの塗装。

速度検出装置は画像の物をその車の形状に近くなるように曲げて使用しておりますが、EF66-100番台のみ曲げたときの長さが足りなくなるのでエッチングランナーの耳の部分まで使用してみました。EF66前期・後期・後期ブル EF66-50・EF66-117

●先日塗装替えをさせていただきましたお客様より追加をいただき、EF64のユーロと試験塗装です。加工前の種車は共にKATOの茶色車体色で床下は黒です。2台共床下グレーにして試験塗装の方は前回よりもレモンイエロー(Drイエローに近い)及び青部分はユーロの青にしてあります。ご依頼主様の話では試験塗装の期間に実車は一度塗り替えをしたらしく塗り替え前後で車体色の青味と黄色の色合い少しずつ変えたそうです。

EF64ユーロ・試験色

●お客様のご自宅ジオラマの一部分をご注文通りの寸法で製作いたしました。軽い素材で塗装後も曲らない物を作製するため3点ともすべて内部に金属の補強をいれてあります。

コンクリ板3種

JR東海117系 試験塗装

製品化されていない試験塗装(S4編成)のご依頼です。

DSC04406

マイクロエース A-7780 新JR東海色・改良品4両の雨どい部分に細いラインを加えました。このセットの各車番、クハ117-105/モハ117-44(M)/モハ116-44/クハ116-22が試験塗装と同じだそうです。調色が必要な塗装の為、t-プロジェクトによる製作です。

 

同じお客様にてEF64とホキ24両が1つで収納できるケースを作製させていただきました。

DSC04405

キャスコの大きいサイズのBOOK型ケースに同じくキャスコのウレタン3種をお持ち込みいただき当店にてカットしてケース内に収まるようにしております。

レンタルレイアウトなどでの出し入れに重宝しそうです。見た目にも美しいですね。

機関車の塗装替えなど

Nゲージの機関車4両の塗装替えをさせていただきました。

DSC04384DSC04385DSC04386        上からEF66スーパーライナー・EF64試験塗装・DD51ユーロ・EF64ユーロです。すべて完成品としてメーカーから出ているものですが。種車をKATO製品に統一しディティール面でもロットの新しいものを使用しての塗り替えご要望でした。塗り替えはやすらぎ工芸にて施工してもらいました。スーパーライナーと試験塗装は初めての施工とあって事前の調査に時間をかけていただいたようです。こちらはご依頼主のお客様に納品済みです。

 

また別のお客様よりEF65-500(F型)のデティールアップです。

DSC04392DSC04393DSC04394      銀河エアーホース(コックのみも含め加工・色差し後取付)・パンタ色差し(スリ板・ガイシ)・乗務員ステップ色差し・速度検出装置取付。1エンド側と2エンド側でスカートに取り付けるコック位置に違いがあります。コックの色は参考にする画像がどれも汚れを帯びていて元の色がやや不明な為ほぼ想像で塗っております。ここからさらにウェザリングでもすればより実感的になりそうです。今回は汚しのご要望まではありませんが速度検出装置のみそのままでは光沢が出過ぎて目立ってしまうので光沢を抑えた上、少し汚し気味にしてあります。また実車は速度検出装置は空転検出装置も含めもっとたくさん付いているはずですが今回もアクセント的な意味合いで片側1ヶ所ずつです。形状は銀河のものをさらに曲げてよりそれっぽい形にしてあります。

 

こちらも別のお客様よりホビダスから出ております遠州鉄道のED28です。

DSC04390DSC04391     キットの組立・床下及び屋根上のグレー塗装・ライトや窓Hゴム等の色差し・水転写デカール貼り・パンタ塗装(スリ板・ガイシ)です。プラスTOMIX貨車用ケースを利用した専用のケースを手作りしました。ボデーの青はプラ成形色のままです。車輪はキット付属のプラ製は使用せず金属のを希望されました。台枠の軸受部分にプラ製の車輪先端が刺さる穴が開いていますがより深い穴を必要とする為ピンバイス作業が必要でした。ほぼ極限まで開けないと台枠が嵌らない&車輪回転しないので一部貫通してしまいました。

ディスプレイモデルで動力はありません。

 

EF65-500(F)と遠鉄ED28はお客様お引き取りまで店内にて展示させていただいております。

着色フォーリッジ再入荷

DSC04387 DSC04388      一部の色が長期売り切れ状態でご不便をおかけしておりました。再入荷と言いましても店内で作製するだけなのですが手間暇かかる商品でありましてご理解くださいませ。今回は③⑤⑥を再生産しました。

色見本の中でも③が断トツに人気があります。やや赤く見えますが紅葉ではありません。初夏、落葉広葉樹の枝先の新芽だけが紅を帯びた状態のイメージです。②以外は染める際に艶消しに黒を加えてありますので落ち着いた雰囲気に見えます。

明緑色・緑色・暗緑色な3色のフォーリッジクラスターに色のバリエーションを加えてみてはいかがですか。